コンセプト
菱田の地を流れる水は、平成の名水百選にも選定された「普現堂湧水源」を源流とし、鹿児島県内でもトップクラスの軟水として知られています。120年以上にわたり蓄積してきた焼酎造りのノウハウと、この地の銘水。その二つを最大限に活かし、菱田ならではのウイスキーづくりが続けられています。今回選んだものは、焙煎した大麦(チョコレートバーレイ)を用いたグレーン原酒。温暖な気候のもとで熟成の進んだ一樽を、香ばしさが最も伸びやかな3年でとらえました。

商品情報
アルコール度数:52.5%
容量:700ml
蒸溜年:2023年
ボトリング年:2026年
樽種:バーボンバレル
麦芽:ノンピーテッド
テイスティングノート
- アロマ
- スイートで香ばしく、モルティー。かすかにオイリーでスパイシー。バニラ、メープルシロップ、蜂蜜。コンテンツは複雑で、しっかりしている。花の蜜を思わせるアロマがあり、やがてジューシーな梨やビワのよう。
- フレーバー
- スイートで独特のスパイシーさがある。ローストした麦芽。どことなくライ麦のようなニュアンスも。非常に個性的。余韻は中程度でキレがある。後口にチョコレートモルト独特の焦げ臭があらわれる。
- 総合評価
- 日本産の大麦を主原料にドイツ産の麦芽で糖化し蒸留したユニークなシングルグレーンウイスキー。単体で割ってもよし、ストレートでもハイボールでも。さらにモルトウイスキーをブレンドしても面白い。
テイスティングノートCASK & FOREST 顧問
土屋 守
土屋 守
1954 年、新潟県佐渡生まれ。株式会社ウイスキー文化研究所代表。CASK & FOREST顧問。スコットランドで出会ったシングルモルトをきっかけに評論家として活躍。1998年に「世界のウイスキーライター」5人の1人に選出。NHK連続テレビ小説「マッサン」のウイスキー考証を担当。著書に『完全版シングルモルトスコッチ大全』『ウイスキー完全バイブル』、『土屋守のウイスキー千夜一夜』など多数。雑誌『Whisky Galore』編集長、東京ウイスキー&スピリッツコンペティション実行委員長。
一期一会を、物語とともに。
CASK & FOREST(カスクアンドフォレスト)は、
長い年月をかけて熟成されるウイスキーの製造工程において、日本特有の気候風土が及ぽす影響と潜在的価値に着目し、
ジャパニーズ・ウイスキーの新たな魅力を引き出していく、新しいスタイルのジャパニーズ・ウイスキーボトラーズです。
私たちは、単一の樽で熟成された原酒だけを瓶詰めしたシングルカスクに注力し、
樽『カスク』の個性を最大限に引き出した唯一無二の風味をお届けします。
私たちの挑戦
01新たなジャパニーズ・ウイスキー造りへの挑戦
ジャパニーズ・ウイスキーの発展を支えてきた全国各地の蒸留所の皆様に賛同と協力を仰ぎながら、ボトラーズとしての柔軟な発想と視点を活かした新たな挑戦を進めていきます。それぞれの蒸留所が持つ個性豊かな原酒と向き合い、試行錯誤を重ねることで、これまで蒸留所単独では取り組むことが難しかった新たな領域への一歩をともに踏み出します。
02日本の森林資源を活用することの可能性を探求
サクラやクリなど、日本独自の気候風土により異なる香気や成分を備えた樹木を熟成樽材として採用し、ウイスキーに新たな個性と風味をもたらす実験的な取り組みを進めていきます。樽材の違いが生む繊細な香味の変化や複雑さは、ジャパニーズ・ウイスキーの新たな可能性を拓くものと確信しています。と同時に、樽を生み出す豊かな日本の森を後世へと残していく責任も担っていきます。
03日本特有の気候風土がもたらす味わいの探求
日本の国土は、周囲を海に囲まれた南北に連なる列島で、四季折々 に表情を変える温暖湿潤な気候 と、変化に富んだ地形・自然環境に恵まれています。古来より日本独自の食文化の形成と発展に影響を与えてきたこれらの気候風土は、ウイスキーの熟成にも極めて特異な影響を及ぼします。世界に類を見ない、日本ならではのウイスキーの味わいと香味の個性を育むことを目指します。